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鞄のアトリエ ESPEDIENTE  ~エスペディエンテ~

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ドイツシュリンクのショルダーバック

つい1カ月前には、寒さで水道が凍結したり、
「寒い。寒い。」が口癖でしたが…
3月に入り、朝晩の寒さも緩やかになってきました。
と、いうわけで…
暖かい季節に向け、明るい元気の出る色♪
ドイツシュリンクのオレンジ色を使って、
薄型の斜め掛けショルダーバックを製作しました。

今回の鞄のコンセプトは、“薄型のマチ無し”。
だけど、ふっくらボリュームのある鞄。

ポケットはメインの収納口だけでなく、
サブポケットをより多くつける事を視野に入れて製作しました。

ドイツシュリンクのショルダーバック_d0205122_0581975.jpg


前胴はオープンポケット1室と、ファスナーポケット1室。
背胴にはファスナーポケットを1室、
薄型のショルダーバックでありながら、
荷物を小分けに整理して持ち歩く事が出来る。
使い勝手をメインにした設計です。

ドイツシュリンクのショルダーバック_d0205122_059685.jpg


前胴と背胴の2枚合わせで、マチが無い仕立ての為、
鞄自体が薄くなった分、内容量が半減してしまいます。
内容量を少しでも確保出来るよう、前胴と背胴の間に玉ブチをサンドイッチし、
コーナーの部分にはダーツを入れ、ふっくらさせる配慮をしました。

ドイツシュリンクのショルダーバック_d0205122_0595667.jpg


コーナー部分へダーツを入れる事で、立体表現が可能になり、
ダーツの切り込み部分へも工夫を加え、自然な膨らみが表現できました。
ダーツの切り込み角度や、長さを変えることによって、
もっと、ふくらみの表現を変える事ができます。
この表情の変化を、次回に活かしてみたいと思っています。

全体のバランス、各パーツの大きさも、イメージ通りにできました。
ファーストモデルだった為に、無難にワントーンで全てをまとめましたが、
次回は複数色取り交ぜた、元気のある配色にしてもいいかな…と、妄想しています。
by keel503 | 2012-03-05 01:11 | 鞄職人の日々
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長野県松本市にてヨーロッパの革を使った、手づくりの革鞄やバックを製作しています。2013年4月にアトリエ兼店舗をオープンいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。


by keel503
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