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鞄のアトリエ ESPEDIENTE  ~エスペディエンテ~

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メンズ ブリーフケースの試作

紳士ビジネス鞄の王道、かぶせタイプのブリーフケースの試作品を製作。
この鞄を基本として、今後改良していくために作りました。

メンズ ブリーフケースの試作_d0205122_23433717.jpg


今は、家計から革の仕入れを捻出している状況ですし、
いきなり高価なヨーロッパ革で作るのでは無く、事前の試作は欠かせません。
本来は床革等を利用して、試作をしますが、
今回は銀付きの在庫革を利用して、本番さながらです。
鞄全体の雰囲気を、より忠実にする為に、あえて銀付きの革を使った試作品です。

メンズ ブリーフケースの試作_d0205122_23442397.jpg


このブリーフケースは、A4サイズを基本サイズとして設計しています。
中仕切りは2層式デザインで仕立てました。
2層式は書類が鞄の中で整理できて、使い勝手がいいのです。

製作しての感想は、全体のサイズバランスについては、おおむね良いように思います。

メンズ ブリーフケースの試作_d0205122_23452535.jpg


修正箇所は、まずは持ち手。
持ち手は一番負荷がかかって、一番酷使される部分なので、
デザイン性と、さらなる強度を上げる為に、写真のタイプに変更するつもりです。
持ち手の芯は、一枚一枚長方形状の床革を貼り合わせ、角を鉋でかまぼこ状に削ります。
握った時に手にフィットするように、丸みを帯びるようにイメージしながら削ります。
そして、表革で包みこみ、アーチ状になるように、手縫いで縫製します。
(写真の持ち手は、ノブレッサカーフ ゴールド色使用の試作品)

メンズ ブリーフケースの試作_d0205122_23462237.jpg


錠前は、鞄の「顔」となります。
この鞄の金具は、あくまでのも試作品に対してのストックの金具を使用しています。
実際は、真鍮錠前を使います。
現在は入手困難となっています、イタリアOCS社錠前が写真の一番右。
中央と左が、OCS社の錠前を日本で復刻したものです。
真鍮独特の美しい輝きをもっています。

仕立てにつきましては、へり返しで仕上げてありますが、
ビジネス鞄として酷使されるものですから、作品とする場合は切り目で仕上げます。
鞄の角が傷んできて修理する場合、へり返しの仕立てだと一枚の革でへり返してあるので、
革の全てを取り換えなくてはなりません。
切り目の場合は角が傷んでも、磨くことができます。
本体を傷めなくても、修理が可能になり、長く同じ鞄を使う事が出来るのです。
by keel503 | 2010-12-21 23:55 | 鞄職人の日々
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長野県松本市にてヨーロッパの革を使った、手づくりの革鞄やバックを製作しています。2013年4月にアトリエ兼店舗をオープンいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。


by keel503
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