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鞄のアトリエ ESPEDIENTE  ~エスペディエンテ~

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ミネルバボックスの内縫いトートバック

クラフトテイストの作品が続いたので、今回はヨーロッパ革の作品です。
素材は、ミネルバボックスのグリージオ色を使った、内縫いトートバック。
基本のA4サイズをベースとして、王道的なフォルムに仕上げました。
どんなシーンでも使い勝手の良いデザインなので、
「快適」を意味する『コモディタ』と命名しました。

ミネルバボックスの内縫いトートバック_d0205122_051860.jpg


底幅もたっぷりとってありますので、鞄に入れる物の大きさを気にせずに、
日常で使う鞄としては大変重宝します。

ミネルバボックスの内縫いトートバック_d0205122_0545100.jpg


この『コモディタ』でドイツホックを、初めて使用しました。
ドイツホックは、ドイツにありますHAPPICH社の、ロック式バネホックです。
マグネットホックに比べてカチッと、ロックがかかるのが特徴。
マグネットホックの場合は、無理な力が口元にかかった場合、
口が勝手に開いてしまったりしますが、
ドイツホックは前のツマミを引かない限り、開けることができませんし、開きません。
けれど、開け閉めは片手で出来るので、使い勝手も抜群。
なおかつ立体的な表情で、見た目のデザイン性も向上して、アクセントにもなります。
ドイツホックは、オープンカーの幌(ほろ)を押さえるのにも使用されているので有名です。

ミネルバボックスの内縫いトートバック_d0205122_061320.jpg


負荷のかかる持ち手部分は、いつもの通り手縫いで縫製。
ステッチの色の選択ひとつで、鞄の表情がガラッと変わりますので、
糸色選びは慎重にします。
実際、ハギレを使って何色か試し縫いをして、イメージを確かめます。
その結果、この革に対して気に入った色は、エンジ色。

ミネルバボックスの内縫いトートバック_d0205122_063837.jpg


裏地はレーヨン100%の素材を使用して、ブラック色のシックな雰囲気にしあげました。
今回の仕立てでは、底面以外に芯材は一切使っていませんので、
革なりの経年変化を楽しめ、鞄の重量を比較的軽めに仕上げました。

ミネルバボックスの内縫いトートバック_d0205122_071621.jpg


側面の脇部分には、上口の部分にスナップを配置して、マチ幅を中身の量によって、
調節出来るようにしました。
写真にはありませんが、底(そこ)鋲(びょう)を5箇所に配置してあります。
床に置く際にも、底に傷がつきにくい仕様になっています。

このミネルバボックスのグリージオ色というのは、ミネルバボックスの中でも、
脅威的なエイジングがあると聞いています。
まだ、私は体験してはいませんが、今後、どのようなエイジングとなるのか…
艶感が増していくエイジングの様子が楽しみです。
by keel503 | 2011-02-12 00:11 | 鞄職人の日々
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長野県松本市にてヨーロッパの革を使った、手づくりの革鞄やバックを製作しています。2013年4月にアトリエ兼店舗をオープンいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。


by keel503
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