人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鞄のアトリエ ESPEDIENTE  ~エスペディエンテ~

espediente.exblog.jp ブログトップ

折り財布完成

数日前にお伝えしていました…
パイソンとブッテーロの財布が、ようやく完成しました。
カードをまとめて入れる為のポケットを作る事を課題に、設計した折り財布ですが、
作業的には、かなり難航するものとなりました。

折り財布完成_d0205122_1511156.jpg


十分なカード入れポケットを確保する為に、
表面のパイソン本体が内側に回りこむ形状に設計しました。
しかし、この設計は、最初に全体の長さがしっかり決まっていなければ、
形にならない設計です。
せめて、どちらか片方が切れ目なら、
実際の長さよりも少し長めの革を表面本体に仕込んで、
仕上がってから、余分な革をカットして長さを調整する事が可能ですが、
回り込ませる為に、革が短くても、長くてもいけません。
限りある材料で、サイズの狂いが無いように作業を進めなければなりません。

けれど、回り込ませる形状のデザインは、仕上がりのフォルムを崩すことなく、
カード入れのポケットを複数確保できると私は考えたので、
どうしても、それを形にしたかったのです。

折り財布完成_d0205122_1513483.jpg


カード入れポケットの内側(裏側)は、カードをまとめて沢山入れることが出来る、
マチ付き、バネホック付きのカードポケットです。

折り財布完成_d0205122_1515754.jpg


反対側は、使い勝手は良い、大きめのボックス型小銭入れになっています。
この財布は一品製作の為、縫製は9割方手縫いで行いました。
通常では、恐らく選択しないであろう、ピンク色のステッチで異色な雰囲気です。
黄色にピンクの相性は悪くなかったと思います。
ステッチで色遊びするという、一つの表現方法の参考にもなりました。

折り財布完成_d0205122_1522181.jpg


今回は一品ものの製作だから良かったものの、複数製作の場合、
作業効率の悪さはこの上ない設計でした。
定番化するに当たっては、まだまだ工夫が必要です。
しかし、そんな苦労の甲斐あって、今回の財布は綺麗にまとめることができ、
自分なりに喜んでいるわけなのです。
by keel503 | 2011-04-23 15:09 | 鞄職人の日々
line

長野県松本市にてヨーロッパの革を使った、手づくりの革鞄やバックを製作しています。2013年4月にアトリエ兼店舗をオープンいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。


by keel503
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31