ダレスバックの撮影
先日、製作し撮影したダレスバックの写真が、いまひとつ納得いかなかった為、
けれど、自分らの技術と判断力では限界を感じた為、
改めて先生に手ほどきを頂き、再度撮影に望みました。
今回の最大の課題は、黒色を鮮明に黒く表現し撮影する事。
悩むのは、照明の位置。
光の微妙な加減で鞄の影と色の表情が変化するので、
絶妙な位置を見つけるのは非常に難しい・・・
まずは、今まであまり撮影していなかったアングル…真正面から開始です。
ダレスバックの膨らみの頂点にハイライトが来るよう調整し撮影。

続いて、斜め正面。
マチ部分が画角に入り込むことによって、奥行きが感じられ、立体感が生まれる。
光の強さ、影の出来る具合を確認しながら撮影していきます。

マチ部分の撮影
今までマチ部分は、マチの真正面から撮影することが多かったのですが、
先生のアドバイスをいただき…
少し前胴部分を入れることによって、マチの立体感が表現出来ました。
今まではどうしても、見せたい部分をクローズアップしたり、
もしくは、正面に配置してしまいがちでしたが、
少しアングルを変えることによって、全く雰囲気が変わる写真となりました。

今年は、ダレスバックを製作する機会が非常に多くなって嬉しい限りです。
しかし、作る毎に悩みます。
革の厚み、革の漉き具合、型紙の修正、芯材の改良など試行錯誤の連続です。
けれど、少しずつですが自分がイメージしている鞄に近づいてきているような気がします。
これからも気になる点は更に改良を加え、製作していきたいです。
自分の作品としてのダレスバックは、まだ手掛けられていませんが、
時間を見つけながら、自分の技術が詰まったダレスバックを
製作してみたいと思っています。