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鞄のアトリエ ESPEDIENTE  ~エスペディエンテ~

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フルオーダーのショルダーバック 1

現在の私は対面販売を理想としていていながら、
対面販売をするにはお客様をお招きする場所が無く、
対面販売をしたいのだけれど、お客様が気軽に来てもらえる環境がありません。
私自身、昼間は勤め先の工房にいるので、
自分の活動時間・ご依頼主の方とお会いできる時間は、夜か、私の休日のみ。
それも自宅の一角の部屋。
ご依頼される方々が、私の都合に合わせてくれる。
そんな矛盾から、日々、もんもんとしていました。

フルオーダーのショルダーバック 1_d0205122_1023570.jpg


なので私は、エスペディエンテの工房兼店舗を開く為の準備をしています。
まだ具体的にはわかりませんが、早くても… 来春のオープンとなるでしょうか…。
また、ご案内していきたいと思っています。

対面販売をするひとつの理由は、どうしても鞄は高価な買い物になってしまいますので、
当たり前ですが、お客様には納得して買っていただきたい。使っていただきたいのです。
そして、鞄は日常の「道具」になるので、やはり実際に見て、触れて、
重量感や質感、使い勝手を肌で感じてもらえたらなぁ~って、思っています。
また、顔の見えない状況で、ご依頼主の雰囲気がこちらに感じられないまま、
言葉だけの文章のやりとりだけで作り上げるのは、良かれ、悪かれ、お互いリスクが伴います。

そんな私の活動スタイルですが、
去年の九月ころに、メールにて問い合わせを頂きました。
鞄をフルオーダーしたいという内容だったのですが、
実物の鞄をお互い目の前にして伝えられることが、
言葉だけで表現するのは、なかなか難しいのです。
しかし、今回のご依頼された方は、革製品に対する知識が非常に豊富な方で、
ちょっと専門的な用語等を使ってしまっても、理解して頂けたので驚きました。

インターネットだけでのやり取りのオーダーをしないと言っていた私ですが、
ご依頼主とのメールのやり取りで、私は動かされました。
やはり、やってみた方が、何か感じられるかなと。
経験を踏んでからの方が、実感が湧くかなと。
何もしないでやらないっていうのも、どうかと思ったので、
メールでのフルオーダーに、トライさせていただきました。

まずは、予想されるリスクをやんわりとお伝えし、
また製作時間も、かなりのお時間を頂戴する旨、金額の事等、
全てご理解していただいた上で、製作させていただく事になりました。
その方との、やり取りがスタートしたのが昨年の九月。
まずは、どのような鞄が欲しいのか資料を頂きました。
文章、ご依頼主自身が描かれたスケッチ、
参考資料として、部分的なパーツのイメージ写真を送って頂きました。

では、それをどうやってその方がイメージする鞄を提供出来るのか考え、
やはり、1回サンプルを仕上げ、サンプルをご依頼主のお手元に送り、
実際に手にとって頂いて、気になった点を指摘して頂くようにすれば、
限りなくご依頼主のイメージに近い鞄が、提案できると思いましたので、
かなり手間はとりますが、サンプルを製作することにしました。

フルオーダーのショルダーバック 1_d0205122_10231918.jpg


通常は、床革や帆布等を使ったサンプルが一般的なのですが、
今回はたまたま、ご希望の革色の色味に似たストック革があったので、
製品には使用できない銀付きのストック革を使って、サンプルを製作しました。
ご依頼主の方がこうやって鞄を使いたいという想い、
シュチュエーションに合わせたサイズを着実に具現化する事、
ご希望を尊重することが、今回の任務。
実際に現物を手にすれば、あーだのこーだのと言えるけれど、
そんな事が言える状況では無いので、普段よりもまた違った力が入る、
贅沢なサンプになりました。

つづく…

次回は完成写真のお披露目です。
by keel503 | 2012-10-14 10:41 | 鞄職人の日々
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長野県松本市にてヨーロッパの革を使った、手づくりの革鞄やバックを製作しています。2013年4月にアトリエ兼店舗をオープンいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。


by keel503
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