人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鞄のアトリエ ESPEDIENTE  ~エスペディエンテ~

espediente.exblog.jp ブログトップ

3時のおやつは『いぐパン』で!

今回は、妻の私がおやつレポートです!
家からちょっと車を走らせると、
北安曇郡松川村に我が家のお気に入りのパン屋さんがあります。
松川村のちひろ美術館を南へ進み、すずむし荘も通り過ぎ、南へ進むと、
すぐに見えてきますこの建物。『いぐパン』です。
食パンの形をした看板が、目印です。

3時のおやつは『いぐパン』で!_d0205122_2220469.jpg


我が家ではよくパンを食べます。
単純にパンが好きだし、いぐパンのパンが好きだし、
何より、いぐパンのご夫婦が大好きなんです。

ご夫婦で切り盛りしているパン屋さんなのですが、
これから起業をしようとする私達にとっては、一歩、二歩…
いや、もっとそれ以上先を行く大先輩でして、
私達夫婦は“いぐパン兄さん・姉さん”と勝手に慕い、お呼びしているのです。
業種は違うけれど、仕事の際の夫婦の役割分担というものが、
何だか共通する部分があるなぁ~と、勝手に共感しながら、
パンとおしゃべりを目的に、“いぐパン兄さんと姉さん”に会い行くわけなのです。

さて、今回の目的は…
3時のおやつ♪
木の温かい風合いのガラスケースの中から、
パン達が「いらっしゃいませ!」って迎えてくれます。
やはり、この時間ですからパンの種類は少なめです。

3時のおやつは『いぐパン』で!_d0205122_22205996.jpg


色々選びたいなら、午前中が狙い目だけれど、
なかなか午前中には行けないので、いつも電話で取り置きをお願いしています。
我が家のお気に入りは、生地がものすごく美味しいパリパリデニッシュ系と食パン!
食パンは見た目よりも密度があって、薄めの八枚切りの厚さが我が家の好みです。

3時のおやつは『いぐパン』で!_d0205122_22225771.jpg


パン以外にも、喫茶メニューも充実していて、
ガッツリお食事パンでも、ゆっくりおやつパンでも大丈夫なのです。
本日のおやつは、きまぐれアップルパイと、はちみつジンジャーミルクティー!

3時のおやつは『いぐパン』で!_d0205122_22261096.jpg


ロイヤルミルクティーに、いぐぱん自家製のはちみつジンジャーシロップを
自分の好みの量を入れて、くるくる混ぜていただきます。
はちみつの甘さと、しょうがの香り…。からだも心もすっかりポカポカです。
気がつくと、“いぐら”も一緒におやつタイムです。
奥に見える三角なのが、アップルパイ。
リンゴが採れる、今の時期だけの期間限定。
パリパリの生地と程良い甘さのリンゴが、もちろん美味しいです。

帰りの車の中…
次はいつ行こうかな~ すでに、そんな事を考えているのでした。
# by keel503 | 2012-11-21 23:19

同素材でベルトと鞄を製作

以前、ノブレッサーカーフのジンブルーを使ったベルトを製作させていただいた方から、
同時に同じ革で鞄のオーダーも頂いており、ジンブルーの鞄が仕上がりました。
クラフトフェアまつもとへ出展した際にオーダーを頂いたのですが、
何度か打ち合わせをさせて頂いて、
私の定番鞄『コモ』にアレンジを加えて頂きたいというご要望に変わっていきました。

ご依頼主の方は、書類等をザックリ収納したいということで、
『コモ』の特徴である、中の仕切りは不要。
開口部の口元処理は、ファスナーでの開閉が良いというご希望でしたので、
『コモ』のテイストは取り入れたまま、別の鞄を生み出す形となり、
結果、フルオーダーという形で製作させて頂きました。
ご依頼主の方は、『コモ』のフォルムを大変気に入って下さり、
口元をできるだけスマートにして欲しい。
という、そのご要望から新たに型紙を起こして製作致しました。

同素材でベルトと鞄を製作_d0205122_1148308.jpg


底面の基本サイズは『コモ』と同じにして、
マチの幅は上口に向かうにしたがって、徐々にサイズを狭めていくように変更。
鞄全体のアウトラインも、パターンをひき直してもう一度見直しし、
鞄の全体の表情がふくよかな感じになるように意識しました。
ハリ・コシ感のある今回のノブレッサーカーフでも、
ボリューム感のある表情が出せて、良かったです。
やっと、鞄の表情を掴む入口にたどりついた気がします。
鞄を置いた時の佇まいも、ちょっとどっしりとした、
男性的な鞄に仕上げることができました。

同素材でベルトと鞄を製作_d0205122_11492119.jpg


さて、『コモ』は口元を短いマグネット式のベロでとめ、
強制的に引っ張って、鞄の上口中央部分にえぐりをつけています。
こうすることで、鞄の表情が生まれてくる事もそうなのですが、
鞄を手に持った際や肩掛けした際に、このくぼみが身体のラインにフィットして、
潰れたような凹みを軽減してくれる役目があるのです。
口元部分が変形した『コモ』の特徴である「えぐり」のライン。
このラインを今回の鞄でも表現することが、最大のポイントとなりました。

ファスナーを使って、「えぐり」の表情を出すにあたって、
何度もパターンや、サイズ、仕立て方法の試作を繰り返しながら、
問題が起きる箇所をその都度修正し、歪みが起きないライン取りを探り、
今回の鞄に採用することができました。
あくまでも自然なライン。自然な表情。
そこを追及する為に、今後も進化させていきたいです。

同素材でベルトと鞄を製作_d0205122_11503118.jpg


使い手を意識する鞄屋さんを目指し、
プロとして、ここが苦労しましたよって、
苦労を感じさせない仕立てが、プロなのかなと心掛けていましたが…
この鞄をお渡しした際、ご依頼主の方より課題を頂きました。
使う目線に立っていたつもりが… まだまだ配慮が足りませんでした。
お客様から教えて頂くことは、まだまだあります。
さらに今後も、お客様のご意見を活かし成長していきたいです。
# by keel503 | 2012-11-12 11:57 | 鞄職人の日々

シザーケースの製作

ブッテーロのワイン色を使って、シザーケースを製作いたました。
シザーケースは以前、趣味時代に何回か作らせて頂いたことはあるのですが、
鞄を主に作るようになってからの今の技術で、久しぶりの製作となりました。

まずは、ご依頼された方(女性の方)との打ち合わせをさせていただいて、
実際に使われるシザーや、道具類の数・サイズ等確認をさせていただき、
製作にとりかかりました。こちらもずいぶんお時間掛がかってしまいましたが、
無事にお渡しする事ができ、ホッとしています。

シザーケースの製作_d0205122_11391981.jpg


シザーケースの基本デザインは、ご依頼主の方よりご提示いただいていたので、
それを具現化する為に型を起こし、まずはサンプルを製作しました。
サンプルはご依頼主の方へ送り、実際に仕事で使われるシザーなどを収めて頂き、
不具合を確認していただいた後、若干サイズ等の微調整をして本番の製作に突入。

シザーケースは美容師さんの仕事道具の一部になるので、
道具として支障無く機能するように考えながら、製作いたしました。
シザーケースを装着している時間は、立ち仕事の間ずっと。
長時間の使用が予測されるので、本体のシザーケースの重量に気を配りました。

重量を軽くするには、革を薄くすることが思い当りますけれども、
重量感に気を配る余り型くずれしては使いにくく、美しくありませんで、
要所要所に芯材を仕込んだり、
表裏二枚の革をベタ貼りして強度を出したり、工夫を施しました。

シザーケースの製作_d0205122_11371193.jpg


また、表裏二枚の革を貼り合わせることによって、革の銀面が内側にも出てくるので、
シザーケース内の掃除をするとき等、
毛くずがスルッと滑り落ちて掃除しやすくする目的でもありました。
(底をホックで開閉させるようにして、内部を掃除し易くしてあります)

シザーケースの製作_d0205122_11401349.jpg


それと、ご依頼主様からの要望でウエストベルトにも、ショルダーのたすき掛けでも、
服装に合わせて使い分けたいというお話しでしたので、
ベルト部分はナスカンを使って取り外し式にし、長さの違うベルトを二本おつけしました。

これからの仕事の相棒として、末永く使っていただけたら嬉しいです。
# by keel503 | 2012-11-04 11:46 | 鞄職人の日々

フルオーダーのショルダーバック 完成

先日、仕入れや云々で上京してきました。
やっぱり、東京の日差しは違いました。暖かい。
長野に帰った日の翌朝、北アルプスは雪化粧。
やっぱり、長野は寒い。

さて、前回よりの続き…
出来上がったショルダーバックの原寸サンプルを、ご依頼主の方へ送り、
実際のサイズ感を確認していただきました。
サンプルを目の前にして、より具体的なイメージがついたようで、
変更箇所や素材の指定等の詳細を、
何度もメールでやりとりしながら詰めていきました。

【ご要望】ショルダーバックの本体にはミネルバボックス、部分的にブッテーロを使用

フルオーダーのショルダーバック 完成_d0205122_18383542.jpg


【ご要望】つなぎ無しの革でショルダー製作
ショルダーベルトはミネルバボックス2枚合わせのつなぎ無し。
140cmの長さを可能にするべく、ミネルバボックスを対角線カット!
これは、勇気がいりました~。

フルオーダーのショルダーバック 完成_d0205122_18391420.jpg


【ご要望】真鍮製の金具
使用する全ての金具を真鍮製にして欲しいという事でしたが、
今回のショルダーベルトの革の厚さに合わせた真鍮製のコキカンの調達は、
私の仕入れ先のツテでは、なかなか難しいという事をお伝えしたところ、
ご自身で金具を製作して下さいました!
ひとつの鞄製作に向かって、ご依頼主の方と共同制作ということは、
私も初めての事でとても嬉しく、そのお言葉に甘えさせていただき、
まさに、世界でひとつだけの鞄となりました!

【ご要望】ピックスエードの裏地

フルオーダーのショルダーバック 完成_d0205122_18394613.jpg


【ご要望】芯無しの玉ブチ
今では普通に行っている、芯無しの玉ブチ。
今回のご依頼がきっかけで挑戦し、練習を繰り返し、
芯無しの玉ブチを使って鞄をまとめることがが可能になりました。
ご依頼主様と共に成長させてもらっている気がします。
そのことに、感謝しています。

このような、ご要望のやりとりのメールを何度も重ねて、ようやく製作がスタート。
ご依頼主の方も精一杯気持ちをお伝えしてくれましたので、
私自身も最大限の努力をしました。
そのひとつが、ブッテーロを使った鞄中央部のベルト。

フルオーダーのショルダーバック 完成_d0205122_1840217.jpg


肉盛りを出来るだけボリューム感のあるものに。
というご要望に対して、私も真剣に取り組みました。
やっと3本目にして、ようやく納得のいく仕上がりのものが出来上がりました。

こうして一年がかりで、完成に至った、ショルダーバックです。

フルオーダーのショルダーバック 完成_d0205122_18481323.jpg


今回はご依頼主の要望をできるだけ忠実に具現化することに努め、
自分なりに最大限の製作をさせていただきました。
完成し、お手元に納入後、嬉しいお言葉をいただき大変嬉しく思いました。
実際に使われる方の目線での気づきも頂いたので、今後の製作にも生かしていきたいです。
貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

インターネットで問い合わせして下さった方に応える気持ち。応えたい気持ち。
それを具現化しようとすると、不必要な費用が発生してしまう現実。
お互いリスクが生じる事が分かりました。
対面販売が理想ですが、まだまだその辺も試行錯誤です…。
# by keel503 | 2012-10-26 19:00 | 鞄職人の日々

フルオーダーのショルダーバック 1

現在の私は対面販売を理想としていていながら、
対面販売をするにはお客様をお招きする場所が無く、
対面販売をしたいのだけれど、お客様が気軽に来てもらえる環境がありません。
私自身、昼間は勤め先の工房にいるので、
自分の活動時間・ご依頼主の方とお会いできる時間は、夜か、私の休日のみ。
それも自宅の一角の部屋。
ご依頼される方々が、私の都合に合わせてくれる。
そんな矛盾から、日々、もんもんとしていました。

フルオーダーのショルダーバック 1_d0205122_1023570.jpg


なので私は、エスペディエンテの工房兼店舗を開く為の準備をしています。
まだ具体的にはわかりませんが、早くても… 来春のオープンとなるでしょうか…。
また、ご案内していきたいと思っています。

対面販売をするひとつの理由は、どうしても鞄は高価な買い物になってしまいますので、
当たり前ですが、お客様には納得して買っていただきたい。使っていただきたいのです。
そして、鞄は日常の「道具」になるので、やはり実際に見て、触れて、
重量感や質感、使い勝手を肌で感じてもらえたらなぁ~って、思っています。
また、顔の見えない状況で、ご依頼主の雰囲気がこちらに感じられないまま、
言葉だけの文章のやりとりだけで作り上げるのは、良かれ、悪かれ、お互いリスクが伴います。

そんな私の活動スタイルですが、
去年の九月ころに、メールにて問い合わせを頂きました。
鞄をフルオーダーしたいという内容だったのですが、
実物の鞄をお互い目の前にして伝えられることが、
言葉だけで表現するのは、なかなか難しいのです。
しかし、今回のご依頼された方は、革製品に対する知識が非常に豊富な方で、
ちょっと専門的な用語等を使ってしまっても、理解して頂けたので驚きました。

インターネットだけでのやり取りのオーダーをしないと言っていた私ですが、
ご依頼主とのメールのやり取りで、私は動かされました。
やはり、やってみた方が、何か感じられるかなと。
経験を踏んでからの方が、実感が湧くかなと。
何もしないでやらないっていうのも、どうかと思ったので、
メールでのフルオーダーに、トライさせていただきました。

まずは、予想されるリスクをやんわりとお伝えし、
また製作時間も、かなりのお時間を頂戴する旨、金額の事等、
全てご理解していただいた上で、製作させていただく事になりました。
その方との、やり取りがスタートしたのが昨年の九月。
まずは、どのような鞄が欲しいのか資料を頂きました。
文章、ご依頼主自身が描かれたスケッチ、
参考資料として、部分的なパーツのイメージ写真を送って頂きました。

では、それをどうやってその方がイメージする鞄を提供出来るのか考え、
やはり、1回サンプルを仕上げ、サンプルをご依頼主のお手元に送り、
実際に手にとって頂いて、気になった点を指摘して頂くようにすれば、
限りなくご依頼主のイメージに近い鞄が、提案できると思いましたので、
かなり手間はとりますが、サンプルを製作することにしました。

フルオーダーのショルダーバック 1_d0205122_10231918.jpg


通常は、床革や帆布等を使ったサンプルが一般的なのですが、
今回はたまたま、ご希望の革色の色味に似たストック革があったので、
製品には使用できない銀付きのストック革を使って、サンプルを製作しました。
ご依頼主の方がこうやって鞄を使いたいという想い、
シュチュエーションに合わせたサイズを着実に具現化する事、
ご希望を尊重することが、今回の任務。
実際に現物を手にすれば、あーだのこーだのと言えるけれど、
そんな事が言える状況では無いので、普段よりもまた違った力が入る、
贅沢なサンプになりました。

つづく…

次回は完成写真のお披露目です。
# by keel503 | 2012-10-14 10:41 | 鞄職人の日々
line

長野県松本市にてヨーロッパの革を使った、手づくりの革鞄やバックを製作しています。2013年4月にアトリエ兼店舗をオープンいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。


by keel503
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31