人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鞄のアトリエ ESPEDIENTE  ~エスペディエンテ~

espediente.exblog.jp ブログトップ

~お知らせ~

みなさんお久し振りでございます。
上京したり、松本で打ち合わせだったりと外出が増え、
そんな中、有り難い事にご依頼品の製作に追われ、
なかなか更新できずにいました。
すみません。

そして、私の身辺に少し変化が起きましたので、
この場をお借りして、ご報告申し上げます。

このブログで何度かお伝えしていましたが、
私は独立を目標として、勤め先の仕事と、
自分の作品製作の二重生活を行ってきました。
しかしながら、現在の製作時間のスタイルでは、
ご依頼頂いている作品に対し、自分の製作時間が足りない。
それを悩んでいました。

ご依頼いただいている方も、ある程度私の立場をご理解頂いて、
製作猶予期間を頂戴しているのではありますが、
あまり甘んじているわけにもいきません。
自分の中で、そろそろ。…と独立のタイミングを感じていました。

そしてついに、先々週、勤め先のオーナーに独立意志の旨を伝え、
お互いの、これからの方向性等を話合いました。
勤め先については、作り手が一人欠員するのですから、
次の作り手を発掘しなければなりません。
しかし、すぐに見つかる当ても無いので、もう少しお互いの調整は必要なのですが、
独立に対しては、何とかご理解をいただきました。
そして、独立に向けて一歩踏み込んだ、という実感が湧きました。

私については、まず、ご依頼頂いている方の製作に全力で取り組んでいきます。
自分の作品製作やら、自分が拠点として活動する場所決めやら、
いろいろやることだらけですが、情報発信が優先的に思い、
自分のホームページの製作を、既に進めています。
我ながら、出来上がりが非常に楽しみです♪

まだしばらく二重生活は続きますが、
今年の秋口くらいから、徐々に出勤日数を減らしてもらいながら、
自分の製作活動の方向へと、シフトしていきたいと考えています。

具体的にいつ頃辺りから自分の工房を開けるかは、断言できませんが、
来年の秋口くらいを目標として… 
いまやること、これからやらなくてはいけない事等を、
洗い出して進めて行こうと思っています。
まずは、ブログをご覧頂いている皆さまへ、お伝えしたかったので。

~お知らせ~_d0205122_21281693.jpg


二重生活ではどちらも両立しようとすると、
結局、自分の時間が犠牲になってしまうし、
朝の3時からの作業は大変。1日が長い。
けど、安定した収入がある。
やっていけるか不安。けどやるしかない。
技術的にもまだまだ進歩しなくてはいけない。
自分の方向性をちゃんと見極める。
その辺も、この準備期間の中で固めていきます。
# by keel503 | 2012-07-12 21:45 | 鞄職人の日々

かえるまつり

6月23日(土)~24日(日)の二日間、松本市のなわて通りで行われた、
かえるまつり』に行ってきました~♪
…と言っても、行ってきたのは嫁さんとその妹。
今回は、そんな二人のお出掛けレポートです。

松本市なわて通り商店街にて、商店・地元の学生・市民が協力して運営する、
かえるをテーマにしたイベントなのですが、
かえる作家さんが出店される「かえる市場」や、
かえるに関する様々な催し等が開催されました。
※“かえる”のお祭りですが、リアルに生きているカエルはいませんでしたから、
カエルがぁ…(・・;) ちょっと苦手… という方でも、
可愛いカエルグッズを買いに行って、雰囲気を楽しむには、オススメです。

かえるまつり_d0205122_541551.jpg


飾られていた、10周年モザイクアート。
10年も続けて行くって…  実行委員・関係者の方々の熱意、すごいな…。

かえるまつり_d0205122_5421594.jpg


「おい! 千を出せ!!」
『千と千尋の神隠し』に出てくる、アノかえる!?
銅版を使った作品です。

かえるまつり_d0205122_5431028.jpg


かえるビール、なんてものも販売されています。
味は…?? 気になる所ですが、二人ともお酒は得意な方ではないので、
飲むのは遠慮して… イメージは膨らむばかり(笑)

かえるまつり_d0205122_5434624.jpg


陽気なお兄さん&お姉さん方もいましたよ。
気になるのはその手元… 揃いの“かえる。”
カエルのぬいぐるみらしきモノから、何か音が出ているようで、
と、思ったら今度は、音楽に合わせて何か音がでています。
ぬいぐるみを使って演奏しているような… そうでもないような…
そんな違和感と、笑顔で揃いの“かえる”を持っている違和感が、興味をそそりました。
が…
あぁ~ 気になる!!!
気になって、思わず声を掛けてしまいました~。
この“かえる”は、『ケロミン』(大きい方)・『コケロミン』(小さい方)という、
カエルパペット型の電子楽器だそうです。

かえるまつり_d0205122_544275.jpg


口の開き具合で、音階を変えられます。
口を大きく開けると高い音、閉じると低い音。コントロールしながら、
演奏していくそうです。
『ケロミン』のパンフレットを見ると… もうひとつ気になる事が!!
『ケロミン』 → 日本製、お値段¥49,875円。
『コケロミン』 → 中国製、お値段¥9980円。
↑↑↑ 
一体、この差は…??? 気になりますね~(笑)

さて、今回のお目当ては『T’s Favoriteさん』にお会いすること。
去年、初めてクラフトフェアというものに参加した駒ケ根の“もみじクラフト”で出会った、
シルバーアクセサリーの作家さんです。
(過去の記事はコチラ → )

かえるまつり_d0205122_5452315.jpg


購入したのは、かえるのピアス。
ちゃんと、試着させてくれるので、デザインを納得してから購入できました♪
かえるのモチーフはもちろんのこと、サンショウウオやミツバチなどのモチーフもあり、
表には見えてこない、裏側にまでも細かな細工が施され、ただただ感心するばかり。
やはりこの方も、それぞれの作品にストーリがあり、ひとつひとつの説明をきいていると、
楽しくて、あれもこれも欲しくなってしまいます。

あぁ~、
エスペディエンテの鞄も、ストーリーを持たせた、
もう少し遊びのある鞄にしていきたいなぁ~  と、刺激を受けるのでした…。
# by keel503 | 2012-06-26 05:58 | 息抜きの日々

パイソン×ノブレッサカーフの札入れ

こちらもご依頼品、大変お待たせしてしまいましたが“札入れ”を製作しました。
表革にはマットのダイヤモンドパイソンを使用し、
内部のパーツには、黒のノブレッサカーフを使用して仕上げました。
年配の男性へプレゼントする為のご依頼でしたので、
パイソンの柄で遊びながらも、黒のノブレッサーカーフを使用することで、
落ち着いた、品のある雰囲気に仕上げました。

パイソン×ノブレッサカーフの札入れ_d0205122_17501039.jpg


この札入れは、全体的に薄く仕上げることを基本として設計し、
一番厚みのでるマチの構造部分には、“通しマチ”を採用して仕立てることにしました。
“通しマチ”は、一本の変形した帯状のマチを折りたたみコの字型の形状にしていきます。
札入れの中に何も入っていないときは、たたまれていて、
中味の状況によって、マチの厚みが調整できるので、今回の財布に採用しました。

しかし、この“通しマチ”は、鞄等に使われる“通しマチ”とは違っていて、
まずは、その辺の模索からスタートです。

パイソン×ノブレッサカーフの札入れ_d0205122_17504039.jpg


財布の“通しマチ”を過去に数回、挑戦した経験から、
理想のマチ幅や安定したミシン掛けが出来るよう
試作を繰り返しながら、仕立てていきました。
この辺のことは、何か資料が存在するわけでも無く、
教えてくれる人も特にいないので、やってみるしかないのです。
“通しマチ”の仕立てが、完璧というわけでは無いけれども、
過去に比べ、クオリティーは上がった様に思います。
しかし、まだまだ試行錯誤が必要かな。

また、カード入れの部分も、出来るだけ薄く仕立てる為に、
切り込みをいれたタイプを採用し、仕立てました。

大方、イメージ通りの仕上がりになったのではないでしょうか。
全体の仕上がり・全体のレベル・全体の厚さを、理想の中に収めることができましたが、
小物は苦手です(笑)

今回、中パーツにノブレッサカーフを使用したのですが、
打刻の刻印が押せない為、焼印を試みようとしたのですが… やはり、綺麗にいかない。
箔押し機が欲しいところだけれど…  今は、とても購入する余裕が無い…
いずれ、購入するつもりではいるのですが、
外注で箔押しをしてくれる先を探してみようと思います。 
『箔押し』これが次の私の課題かな?
# by keel503 | 2012-06-23 18:44 | 鞄職人の日々

時計とギターのベルト

予定していたイベントが終了し、ご依頼品の製作を開始しています。

…と言いながら、これは作っていませんが。(笑)

市販の時計ベルトに加工を施しました。
安曇野市豊科にある、『時計屋復刻堂さん』より、この様なご依頼を頂きます。
まだ店舗を持って活動できていない、私の様な立場の人間に、
わざわざご依頼して下さるのですから、本当に有り難いです。
末永くお付き合いしていきたい方々のお一人です。

時計とギターのベルト_d0205122_5512693.jpg


時計の形状に合わせて、干渉する革の部分を切り落とす加工なのですが、
いまのところ、毎回違う時計の為、
切り落とすサイズが全て、統一されている訳ではありません。
そのサイズに合わせた刃物を調達して、加工していきます。

調度良いサイズの刃物が、調達出来ない時には、
自分で砥石を使って研いで、道具を加工しながらこなします。
少しずつ道具は揃ってきましたので、同じサイズの依頼が来た時には流用できるのですが、
まだ、同じサイズでの依頼に出会っていません~(笑)
今回も無事カットを終えて、切り落とした部分のコバ処理も行い、完成です。

時計とギターのベルト_d0205122_5515890.jpg


さて、引き渡し♪
その際には、いつもわざわざ復刻堂のJさんが、我が家まで取りに来てくれるのです!!
家も近いし、歳も近いJさんは、とても話しやすくて、
勝手に、気が合うなぁ~ と、思っています。
気がつけば… 私達夫婦はいつも引きとめてしまいます。
そんなJさんが、お店番をしているのが『復刻堂さん』です。
名前の通り、アンティークの時計も扱っていますが、復刻堂オリジナル時計もあります。
オーナーさんのこだわりが感じられるお店です。
まずは、興味のある方は、気軽に寄ってみて下さい!!
Jさんが、素敵な笑顔で迎えてくれますよ~(^v^)

ベルト繋がりで…
製作したのは、ギター用のストラップ。
こちらはオーダーメイドです。
ご依頼いただいたのは、さかのぼること昨年…
6月位までに仕上げていただければ… というご依頼でしたので、
甘んじて本当に6月に仕上げてしまいました…。

自発的には、絶対に製作しないであろうデザインと、アイテムですが、
そこはオーダーメイド。
私の出来る限りの仕立と、最善の努力で製作させていただきました。
大まかなデザインやレイアウトの指示をいただいていたので、
それをいかに具現化するかが、私の役目。

今回の最大の山場は、何といってもスタッズ。
このスタッズの打ち込みは、あまり経験が無いので、
スタッズの爪に合わせた図案を、
コンパスやら、分度器などのツールを使って模索する所からスタートしました。

時計とギターのベルト_d0205122_5524468.jpg


表革には、イタリア・ワルピエ社のブッテーロのワイン色を使い、
裏革には、スタッズの爪を隠す為と、滑り止めと両方の役目を果たすように、
国産のピックスエードを貼り合わせ、縫合。
縫合する際も、スタッズのギリギリにステッチをいれることになる為、
ミシンの押さえ金がスタッズに干渉することから、
縫合する方法をしばらく悩んでいましたが、なんとか無事に出来上がりました。

お客様と成長させてもらっている事に感謝しています。

バックルが付いている根革部分のデザインは、
『色違いの鞄』にも取り入れてありますが、(過去の記事はコチラ → 
もともとは、このギターストラップ用に生み出したデザインです。
“サル革”2本とバックルの組み合わせが気に入って、
私の作品の共通点として、『色違いの鞄』にも組み合わせてみましたが、
そうやって、自分の作品に共通点を残して製作していく事も、私の理想です。
# by keel503 | 2012-06-15 06:04 | 鞄職人の日々

イベントシーズン×勤め先の展示会

クラフトフェアが終わった翌週の週末、6月2日・3日の二日間、
(気がつけば、すでに一週間が経ってしまいましたぁ…(^_^;))
勤め先の工房の展示会を、松本市内の“蔵シック館”で行いました。
勤め先では年に2回程、新作発表会と受注会という形で、展示会を行っております。
今回は、私が勤め先で製作している鞄を、ちょこっとご紹介♪

イベントシーズン×勤め先の展示会_d0205122_1132720.jpg


(実は…このブログ、妻が私にインタビューする形で、文章化されています。
妻曰く、私はカッコイイ文章を書こうとするから、パソコンの前で固まってしまうのだと。
自分の姿勢・鞄に対する想いを私の言葉から…
素人同然の妻によって、より噛み砕いた表現で、楽しく♪
これからも皆様にお伝えしていきたいと思っています。)

勤め先の工房では、古布や帯・趣味で織上げた生地等を持ち込み頂いて、
その素材を元に、生地と革をミックスさせた鞄を仕立てる事を得意としています。
素材の風合いを活かしながら、摩擦に強く・耐久性が高い革を組み合わせることで、
より実用的な鞄が仕上がります。

イベントシーズン×勤め先の展示会_d0205122_11331965.jpg


そして、革が入ることで、全体の雰囲気が締まります。
私個人的には、フルレザー仕立ての鞄が好きですが、
勤め先の工房では、フルレザー仕立ての鞄製作依頼は稀です。
↓↓↓
その理由は…
お客さんの大半が、年配の奥様方。
ご年配になると、どうしても「軽い鞄」が、使い易い鞄となってしまう傾向がある様です。
「軽くて」「たっぷり入る」そんな鞄を求めているお客様が、勤め先の工房には多く、
なので、革×生地・古布の鞄はピッタリなのです。
しかも、勤め先で使用している革の厚みは1.2mm。
鞄の重量を軽減して、作り手としても“薄くて”仕立て易い革を使用しているのですが、
せっかく革を使用しているのに、革のボリューム感がなかなか感じられにくいのも事実なんです。
ですから、私が”エスペディエンテ”として製作する際には、
より革のボリューム感を求めてしまうのです。
例えば… ぺリンガー社のドイツシュンクの場合、元厚は約2.7mm。
パーツによって漉き加工は施しますが、基本、元厚2.7mmの革を使用して鞄を仕立てます。
多少重量感のある鞄に仕上がってしまいますが、
私は革の持つ、品格や存在感・重厚感を大切にしたいのです。

さてさて…
勤め先のオーダー会では、基本の定番型等の用意はしているのですが、
ご依頼のほとんどが、型起こしから始める“完全フルオーダー”の製作が多いです。

イベントシーズン×勤め先の展示会_d0205122_1135070.jpg


そして、生地を扱うにも、色々なコツやテクニック等が、必要になります。
――具体的には??
「生地によっての、“裏打ち・芯材”の選択」
生地全体に貼り、生地と一体化させる“裏打ち”。厚みがある“芯材”。
両方で一石二鳥とはいかず、歪みが生じる為、
生地の表情や、生地のコシ具合で両者のバランスを変えます。
コツなどもありますが、イメージ通りに出来上がると嬉しいです。

勤め先では基本的に、凝ったつくりの鞄は少ないですけれども、
出来るだけ丁寧に、歪みの無い鞄製作を心掛けています。
しかも、スピードも必要になってきます。
私個人で仕立てるのと、会社で作るのとでは、製作時間の掛け方が違います。
(どうしても、自分のオリジナルの製作では手間と時間を掛けてしまいますが…)

イベントシーズン×勤め先の展示会_d0205122_11354014.jpg


今回の展示会にも、会社のご厚意でスペースをいただき、
私個人で製作した鞄を展示させていただきました。

この時期、各地でイベントが行われていて、
先週のクラフトフェアでは、7万人の来場者があった松本ですが、
1週ずれた松本市内の人出は寂しいもので…
故に、暇でした。
新規のお客さんの来店は少なかったですが、
常連のお客様からは、たくさんの受注をいただき、
無事に二日間を終える事ができました。
めでたし。
めでたし。
# by keel503 | 2012-06-10 11:47 | 鞄職人の日々
line

長野県松本市にてヨーロッパの革を使った、手づくりの革鞄やバックを製作しています。2013年4月にアトリエ兼店舗をオープンいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。


by keel503
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31